みなさんこんばんは。今日はこのパーティーに大勢の皆様方がいらっしゃって、物心共に私の政治活動を支えてくださる。心から御礼を申し上げるものでございます。前の総選挙でも大変お世話になりました。大逆風の中、10遍目の当選を果たさせていただきました。本当にありがとうございました。
ただ、残念ながら自由民主党は野党になってしまいました。自由な選挙の下でこれだけ長く政権の座にあった事自体が奇跡みたいなものでありますから、何もこの時政権交代が起こったからといって腰を抜かす必要もなければ、自虐的になる必要も無い。そういう風に考えております。
しかし、負けに不思議な負けなし。やはり負けるには負けるだけの理由があったわけでありますから、その敗因をしっかりと分析して、そしてそのことについてしっかり直していかなければいけない。こういう風に考えております。
自由民主党がなぜ、かくも長く政権の座にあることができたか。自由民主党は立党が1955年でありますけれども、その前からずっと、この自由民主党の人脈が政権を担っていたわけです。そういう中で、日本は64年間、平和を維持してまいりました。どこの国とも戦争をやったことがない。これ大変なことなんです。
主要国の中でどこの国とも戦争をやったことがない。皆さん探してみてください。あんまりないですよ。ほとんどないですよ。自然にそうなったんじゃなくて、やっぱり平和外交努力を一方でやると同時に、日米同盟の抑止力、これをしっかり保ってきたから、64年も平和が続いてきたんです。私達はこれを誇りに思っていいと、こういう風に思っております。
世界で平均寿命が一番高い国は、日本であります。世界一の長寿国家。男はちょっとだらしないんですが、女性が頑張ってくれて世界一の長寿国家であります。この長寿ということは、まさに国の総合力なんです。
初等教育がしっかりいって、食事の前には手を洗うと。公衆衛生がしっかり身についている。高等教育も医学のレベルが高い。いつでもどこでも誰でもかかれる医療保険制度がしっかりしている。その他衣食住にわたって健康を守るに足るだけの衣食住を国民が享受している。これはまさに国の総合力。そして世界一の長寿国になった。
自由民主党はずっと成長と分配と、これを両睨みで経済運営をしてまいりました。成長があるから分配が上手くいくんです。そして分配が上手くいって、一億全てが購買力があるから成長もする。こういう状況を続けてきたわけであります。ここ数年ちょっと、分配の方にちょっと目配りが足りなかった。そのことについては率直に反省をしなければいけない。
やっぱり国民が、相対的貧困率が増えているという数字は表に出なかったけれども、体でそういうことを感じてきた。そういうことはまた、成長と分配両方に目配りした政党としてやっていかなければいけないと、こういう風に思っております。
自民党は、悪いところは直さなければいけない。自民党は実は、できたときからある面与党ボケをしておりました。国民に対して成長とともに分配をするというのは非常に大切なことであります。一方、政治家集団、政党というのは戦う集団ですから、その内部であまり分配ということを考える必要はないんです。
お金のことを言っているんじゃないですよ。ポストで、1人でも多くの人に大臣をやってもらおう。それには、毎年1回ぐらいは内閣改造をしなければいけない。そういうポストの分配を、戦う集団である政党の中でやった。結党以来それをずっとやってきた。そして果ては、内閣改造を1年毎にやるんじゃなくて、内閣そのものが1年毎で交代する、そのことがひんしゅくを買った。これも事実であります。
大臣が毎年変わるとどんな見識のある人であっても、官僚を指導するということはできないんです。どうしても官僚主導になっていくと、そういうことがありました。自民党が、やっぱり官僚主導と言われたのはやむを得ない面があったと思います。
今の民主党が政治主導なんてとんでもないですよ。今の民主党は今まで係長がやっていたことを政治家がやって、政治家がやっていたことを誰もやらないという、こういうのは政治主導でも何でもないと思いますよ。そして、官僚を罵って、やる気をなくして、官僚を弱くすることが相対的に政治家を強くするんだって、これは間違いですよね。こういうやり方は間違いであります。
やっぱり官僚は官僚で強くあってもらわなきゃいけないんです。そしてそれ以上に政治家が強くなって、その強い政治が官僚を指導する。こういう政治にしていかなければいけない。そのためにはあまり政党の中で大臣を分配するというようなことは、もう、止めた方が良い。自民党はもうそういうことをやらないでありましょう。
今の民主党、例えば普天間の問題、見ていられないですね。普天間移設の問題は一番危険な普天間から、より騒音・危険性がない、名護市の辺野古に移転をする。それと同時に8千人の海兵隊員を沖縄からグアムに持っていく。家族を入れれば1万7千人であります。そして嘉手納以南の土地がかなり還ってくる。沖縄の負担はかなり減るんです。
実現可能にしてかなり減る案を、実現不可能なことを言って、現行維持のままにしていいはずがない。沖縄の負担はそのまま残る。そういう状況に今のままだとならざるを得ない。
それだけではありません。日米同盟が危なくなっているんです。オバマさんに対して鳩山さんは「トラスト・ミー」私を信じなさい、信じてください。そこにいたアメリカ人はもちろん日本人も全部「ああ、現行案通り今年中に決断するんだな」と、全員が受け止めたんですよ。それを福島さんが「重大な決意がある」からといってフラッと。何も決められない。日米同盟自体がおかしくなる。日米同盟の抑止力がなくなる。
日本のそばに北朝鮮という国があって、その国は平気で人の国民を拉致する国である。2回も核実験やった。そして、ノドンという日本列島全部を射程に収めるミサイルを300基以上持っている。ただそういうことがあっても私たちは、悪夢にうなされて眠れないということがないというのは、それは日米同盟の抑止力があって、北朝鮮の指導者はいい人だとは思わないけれども馬鹿じゃないから、日本を撃ったらアメリカからやられる。この抑止力でもって、私たちは毎日それなりに寝ていられる。今この日米同盟がおかしくなったら、私たちは毎晩悪夢にうなされなければならなくなる。そういう状況であります。
経済政策にしても、全くマクロ経済政策がない。成長戦略がない。30兆から40兆の需給ギャップがある。デフレ圧力がある。そういう中で前政権は、そのデフレ圧力と戦うために真水14兆の経済政策を打った。14兆の補正予算を作ったわけであります。それを、ともかく前政権と違うことを見せつけること、それが大切なんだ。そのことを自己目的化した鳩山内閣で闇雲に3兆円、2兆7千億でありますが、執行停止してしまった。
デフレ圧力と需要創出が拮抗した戦いをしてたんですよ。拮抗していた戦いから、2兆7千億をバッと引いてしまったらデフレになるの当たり前じゃないですか。世の中の人が、鳩山デフレ、鳩山不況、そう言うのは、むべなるかな、もっともなことだと、私はそう思っています。
戦力の逐次投入がいけないと、愚策だと言われます。逐次投入どころじゃない。現に出ていた軍隊を引いちゃって、そして慌てて、デフレになったから7兆だか8兆だか投入する。これは経済政策上も財政の上でも非常に悪い。亀井さんも今になって11兆入れろなどと言うぐらいだったら、その時3兆執行停止するのを止めろと、そう主張すべきだったと、私はそのように考えております。
いずれにしても、外交防衛政策にしてもあるいは経済政策にしても、素人集団がやっている。
私は前の選挙で自民党が野党になった直後、こう言いました。次の自民党の衆議院選挙におけるスローガンはもう決まっている。「政権交代」である。いや、笑っておられるけど、そうなんです。国民は政権交代可能な2大政党ができて、緊張ある政治をしてもらいたい、こう思っていたわけです。
民主党が政権とって、自民党がなくなって、民主党が半永久政権になったら、全く国民の期待に応えたことにならないんです。やっぱり自民党が政権奪還して、そして民主党には外交安保政策、経済政策を十分に反省してもらって、そしてより強くなって自民党に臨んでもらう。そうして初めて政権交代可能な2大政党になるんですよ。
そしてそういう中で、私がずっと言い続けてきた安心と夢のある日本をつくる。それは、日本の平和がずっと保たれる。そして世界一の長寿国である日本がずっと続く。そしてその中で、赤ん坊から、子どもからお年寄りまで、東京の人も地方の人も皆がそれなりの夢を抱くような。安心と夢のある日本をつくる。そのことが必要なんです。
私はそのために、まず、政権奪還するために、全力を尽くすことをお誓い申し上げまして、本日のお礼の挨拶といたします。ありがとうございました。
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